深夜の病院、3人に1人がキラキラネーム!って論文がちょっと変?!

月刊誌「小児科臨床」11月号で、キラキラネームの子は、非キラキラネームの子より、病院(救命救急)の深夜受診率が約3倍多くなっているという研究結果が発表されました。

e7d477b4246fa547e72c2976eb47553d_s

スポンサーリンク

論文の内容

話題の論文は、日本赤十字社和歌山医療センターの救命救急センター(ER)の研修医だった松浦祐史さん(30)が執筆した「キラキラネームとER受診時間の関係」。

「キラキラネームは就職に不利」などのような議論がされる中、キラキラネームの偏見をなくそうと、キラキラネーム児と非キラキラネーム児でERの深夜受診に差異は無いことを証明するために、研究を始めたそうです。

しかし、研究の結果は・・・

2013年12月の1週間、日本赤十字社和歌山医療センターの救命救急センター(ER)を訪れた15歳以下の患者104人について、キラキラネーム児と非キラキラネーム児に分け、それぞれどんな時間に診察に訪れたかを調べました。

9429d2de79cd7357a07e5aff956eacd0_s

その結果、

  •  キラキラネーム児 16人中6人(37.5%)
  • 非キラキラネーム児 88人中11人(12.5%)


が深夜に診察に訪れたという結果になりました。

キラキラか非キラキラか

キラキラネームというと、当て字や難しい感じで読めなかったり、ペットやキャラクターの名前みたいな名前だったり、個性的な名前が思い浮かびます。しかし、その名前を付けている親の中には、キラキラした名前をわざとつけている親もいれば、大真面目に考えた名前が結果的にキラキラしていた・・・って人もいて、名前に対する感じ方も人それぞれ。これが「キラキラネームだ!」って定義するのは難しいんですよね。

33853279eb07e6dbf58d2a50541d5d22_s

今回の研究では、多くの「キラキラネーム」についての論文を参考にし、30歳前後の複数人のスタッフに、対象となる子どもの名前を見てもらい

  1. 5割以上の人が読めない
  2. 5割以上の人がキラキラしていると感じる

の両方に当てはまった子を、「キラキラネーム」として定義したそうです。

この定義だと、光宙(ぴかちゅう)くんや希星(きらら)ちゃん、ダイヤモンド☆ユカイさんの双子の息子、頼音(らいおん)くん・匠音(しょーん)くんは、キラキラネームになりそうです。

しかし、先日出産を公表したはしのえみさんの長女「おはな」ちゃんのようなひらがなの名前、「キララ」ちゃんのような完全にキラキラしているカタカナの名前は、この定義ではキラキラネームではないんですね。

森鴎外の子ども「類(るい)」くんのようなキラキラしていてもなんとか読める名前も微妙なところです。

なので、この研究結果、非キラキラネームの子の中にも、世の中の多くの人が「キラキラしている」って感じる名前が入っているのではないかな?と思います。

この論文から何が言えるの?

全体でキラキラネーム児は6人に1人(16%)ですが、深夜の時間帯では、3人に1人がキラキラネームという結果に。この結果からは、何が言えるのでしょうか?

論文では、「『キラキラネーム児』の親が、病院という公共空間に対する配慮に欠いているために深夜に救急受診している可能性を示唆している」とまとめています。

ただ、これはまとめとして仕方なしに書いたもので、この結果だけに注目するのはよくないと、著者も言っています。

「キラキラネーム」なぜ増加?

キラキラネームを子どもにつける親ってどんな親?というのが気になるところで、この論文もその答えにひとつの仮説を示そうとしているのだと思うのですが、キラキラネームが増えた背景には何があるのでしょうか。

639706c1ba6fe0bbf040609011f25f11_s

  1. 人名に使える漢字が2004年に600字も増えた
  2. 漢字の意味ではなく、音の響きから名前を付けるようになった
  3. 名前の国際化(外国へ行っても通用する名前)
  4. 「たまごくらぶ」に掲載されるキラキラネームにより、奇抜な名前への抵抗感がなくなった
  5. 幼稚園や学校で、他の子と名前がかぶらないようにしたい

などが、キラキラネーム増加の背景として言うことができます。

「キラキラネーム児」の親はなぜ深夜に?

さて、このような名前を子どもにつける親は、「公共空間に対する配慮に欠いている」んでしょうか?一概にそう言ってしまうのは、悪い気がします。

「公共空間に対する配慮」のある親の子は、昼間調子が悪くなるんですかね?

救急救命センターは「急性心筋梗塞、脳卒中、頭部外傷など、二次救急で対応できない複数診療科領域の重篤な患者に対し高度な医療技術を提供する三次救急医療機関」。

そもそも、救急救命センターに来る子どもって、救命治療が必要な小児重篤患者のはずで、キラキラネームかどうかに関わらず、救急車で運ばれるほど体調が悪くなるのに昼間も夜も選んでいないと思うのですが・・・

体調がかなり悪化するまで放置していたのなら別ですが。「公共空間に対する配慮」があるかどうかは、あまり関係ないのではないでしょうか・・・?

78bbda370b0b9e9fb2874c35e043c851_s

もしかしたら、非キラキラネーム児の親は専業主婦が多いから昼間子どもの異常に気付いて病院にかかれて、キラキラネーム児の親は共働きで、夜しか子供といる時間をとることができず、深夜に子どもの異常に気付いたのかもしれないですよね。

夜間の方が医療費が高くなってしまうけど、次の日にせずに、今日中に何とかしてあげようと思って来たのかもしれないですよね。

キラキラネームの子の親を擁護するわけではないのですが、「キラキラネームを付けた親は、常識がなくて深夜に子どもを病院に連れてくるんだ」って結論は、ちょっと早計なんじゃないかな、と思います。

しかし、この論文によると、キラキラネームの子の方が深夜に病院にかかる率が圧倒的に高かったのも事実・・・。

深夜に受診した理由は、個人情報の問題があるため、詳しく調べることができないそうなので、はっきりとはわからないそうです。

スポンサーリンク

フォローする

コメント

  1. うめのき より:

    この記事、子供を持つ親としては、心苦しい内容です。

    この論文の結論で「深夜にERを受診することが配慮に欠ける行為」と言われてしまうと、本当に重篤なときもこの論文や記事、周りの目を気にして、受診や救急車を呼べなくなってしまい、最悪の結果を招いてしまうこともあると思います。

    たしかに結果として有意差が出てしまったことを論文で発表するのは良いのですが、「配慮に欠ける」という言葉を使ったことが、子供を持つ親に対する「配慮に欠ける」内容だったのではないかと思いました。

    • upa*mi より:

      コメントありがとうございます。

      私も、「『キラキラネーム児』の親が、病院という公共空間に対する配慮に欠いているために深夜に救急受診している可能性を示唆している」という結論に違和感を感じました。著者は、「まとめとして仕方なしに書いた」もので、「この結果に注目するのはよくない」と言っているのですが、それでもこの結論は、配慮に欠けますよね。

      キラキラネームの子がちっちゃい切り傷とか、救急救命にかかる必要のない怪我で深夜に病院にかかっていたのなら、こういう結論もあるのかな、と思うのですが、病院にかかった理由は研究結果に加味されていないので、この結論は変ですよね。

      この研究結果は、研修医のかたが書いたそうですが、ERのかたは、深夜に救急救命にかかる親を「配慮に欠けている」と見ているのか?!と感じ、今回記事にさせていただきました。

  2. うめのき より:

    upa*miさん、コメントへの返信ありがとうございます。

    まさしく、私もupa*miさんの書かれているように感じました。
    ERが深夜も窓口をあけているのは「救急救命」のためのはずですからね。配慮に欠けると言われると・・・

    この元記事を最初に見た時に、ほかの方のブログやニュース記事へのコメントなどを見てみたのですが、「やっぱりね」「そういう名前をつける親だから」という内容ばかりで、やるせない気持ちになってしまいました(うちの子はここでいうキラキラネームではありませんが)。

    upa*miさんの記事・コメントを見て、同じように感じてくれる人もいるんだというのが分かり、良かったと思いました。ありがとうございます。