静岡県立こども病院 入院中ベビーのミルク&母乳事情

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今回は、こども病院入院中のミルク&母乳事情について、書きたいと思います。

息子は心臓手術を控えていたので、こども病院入院中は、
NICU→循環器病棟→(術後)CCU→循環器病棟
と病棟を移ったのですが、病棟によってミルク&母乳事情が違うというのに、とても戸惑いました。

それぞれの病棟の違いをざっくり書き留めておきます。

NICU

母乳(特に初乳)をとても大事に扱ってくれます。

まだ飲む量が少ないのですが、母乳→ミルクの順で、まず母乳を飲ませて、その後ミルクという感じで、量を調節してくれます。

冷凍母乳

冷凍母乳は、NICUに入ってすぐの冷凍庫に入れます。
子どもの名前(1つのケースに3人くらい、ケースの中に仕切りがある。)が書いてあって、そこに入れていきます。

まだ、飲む量が少ないので、搾乳で60cc採れた時は、20cc×3とか30cc×2とかでパックに入れておくと、無駄なく使ってもらえます。

息子の場合、飲めた量は

  • 初日5cc
  • 2日目10cc
  • 3日目20cc
  • 4日目30cc
  • 5日目40cc

と順調に増えていったのですが、その後水分摂取制限がかかり、50ccの時がしばらく続きました。

ミルク

普通のミルクは濃度13%ですが、生まれて数日は「低出生体重児用17%」ミルクでした。

出生後、一度体重が減り、又元の体重に戻った頃15%になりました。

濃度が濃いと、胃に負担がかかるんじゃないの?と思いましたが、飲める量が少ない中で、体重を増やすことを優先しているのだそうです。

搾乳・直母

搾乳用の瓶を看護師さんにもらって、搾乳して、看護師さんに渡します。

搾乳は、隣のGCUにある授乳室でできます。

この授乳室は結構広くて、ソファがたくさん置いてあり、カーテンで仕切られていて、GCUの子はここで授乳していました。

部屋の中には、手を洗うところや、ソファを拭くウェットティッシュがありました。

循環器病棟

1ヶ月半ぐらいお世話になった循環器病棟(西3病棟)。

だいぶ経ってから教えてもらったのですが、母乳を冷凍して持って行った場合でも、母乳とミルクは交互にあげているみたいです。(これを知らずに、大量の母乳を持ちこみすぎて「冷凍庫がいっぱいです。」って怒られました。)

新生児の場合、1日の授乳回数は基本8回(3時間ごとの授乳)なので、母乳は4回ですね。
冷凍母乳は、夜中の間に次の日の分を解凍しておくのだそうです。

私は面会の時は、直母であげていたので、そうすると本来あげる予定だった母乳は・・・?
直母で、飲んだ量が少なかった時に飲ませることもあれば、ミルクの予定だった所を母乳に代えてうまく消費してくれるみたいです。

冷凍母乳

だいたい、1回に飲む量×3回分か4回分くらい持っていけばいいようです。

私は、家で搾乳した分を全部持って行ったら、注意を受けました。
で、持っていく量を減らしたら、家での搾乳の回数が減ってしまい、母乳が出にくくなって、いざ退院!という時に完母にするには足りないくらい出なくなっていました。

冷凍母乳は1ヶ月ぐらいもつので、搾乳は家できちんとして、母乳の出る量をキープしておいた方がいいですよ!(古い冷凍母乳から持っていって、新しい冷凍母乳は家の冷凍庫で保存しておけば、退院後も使えます☆)

搾乳した母乳は、母乳パックに入れて冷凍し、完全に凍ったものを持っていきます。
病院についたらすぐ、看護師さんか、事務の方に渡します。

ミルク

1か月ごとに、味(メーカー)が変わるみたいです。病棟入ってすぐのプリントがいっぱい張ってある掲示板みたいなのに、今飲んでいるミルクの種類が書いてあります。

息子が退院する時は「はぐくみ」でした。
次にカテーテルで入院した時は「アイクレオ」でした。

ミルクは、味が合わないと飲まない子もいるので、味が変わっちゃって大丈夫かな?と心配する方もいると思いますが、合わない場合は別のミルクを用意してくれることもあるらしいです。

ちなみに、カテーテルで入院していた時は、「今飲んでいるミルクは何?」「ミルクの好き嫌いはある?」と丁寧に聞かれました。普段ははぐくみですが、アイクレオ飲んでいた時期もあったので、アイクレオで大丈夫です(むしろ高くて最近あげてないので、ラッキー)。って感じでした。

搾乳

搾乳は、看護師さんや事務の方に言って瓶を貸してもらい、病棟の外(循環器病棟とCCUの間)にある相談室(小さい個室)で搾乳します。
個室は、カギをかけられないので、電気を点けて、戸に背を向けるようにして搾乳していました。(「授乳中」の紙を貼ってくれるときもあります。心配なときは、自前で紙を用意して持っていってもいいと思います。)

搾乳した瓶に蓋をして、看護師さんや事務の方に渡すと、冷蔵庫に入れ、後の授乳のときに使ってもらえます。

直母

直母をするときは、看護師さんに伝えると体重計を持ってきてくれます。
カーテンを閉めて、体重を量り、授乳して、体重を量り、飲んだ量を看護師さんに報告。

飲んだ量が少なかったら、看護師さんに言ってミルクや母乳を持ってきてもらい、哺乳瓶で与えます。

この、「体重を量る」という作業がなかなか曲者で、点滴とか、サーチュレーションとか色々ついているので、なかなか正確に量れないんです(・。・;
「結構飲んだ!」と思ったのに、「体重が減ってる」なんてことも。

自分で測れば、だいたい増えているのですが、飲む前か飲んだ後どちらかを看護師さんにやってもらうと、コードが一本載っていたとか載っていなかったとか微妙な差で、上手く量れていなかったり。
他のママさんたちも同じ状況に陥っているのはよく見たので、やっぱり難しいんだな~と思います。

初めての直母

ちなみに、初めての直母は、生後3週間ごろ、体重2700gをこえて、水分の摂取制限がなくなってからでした。
(それまでは、1日500までと制限があったので、飲み足りず、泣きまくってかわいそうでした。)

看護師さんに「直母をしたい」とお願いしたのですが、通常は皆さんNICUで練習してから循環器病棟に来るんでしょうね・・・なんだか、看護師さんも慣れていない風で、カーテンの中には、ずらりと4人の看護師さん!

授乳服着て、授乳クッションつけて、いざ授乳!となっても、上手くいかないものですね。
泣き叫ぶ息子。飲みやすい位置を探して、無理やり息子の口を押し付ける看護師さん。泣き叫ぶ息子。それを見る看護師さん。

・・・なんか、公開処刑

その甲斐あって、初回いきなり70cc飲めた息子。
看護師さんは褒めてくれたけれども、この後も直母はかなり苦労して、やっと上手に飲めるようになったのは退院直前、生後2か月、体重4キロ超えた頃でした。

授乳で泣き叫ばれるのはホント辛かったな。
さんざん飲まなくて、あきらめてミルクあげるとごくごく飲んで・・・そんなに嫌かい!って。

でも、退院後本当に上手に飲めるようになったので、諦めないでよかった。頑張ってよかった。って思います。

CCU

CCUは循環器の集中治療室で、心臓手術を終えた子がお世話になるところです。

心臓手術当日は、意識がないし、意識が回復してしばらくたったころに5ccや10ccといったごく少量から授乳を始めます。
最初は、胃に通したチューブで。意識がはっきりしてきたら哺乳瓶でです。

循環器病棟に移る直前(ドレーンなどの管のほとんどが外れた頃)には、直母もできました。

冷凍母乳

CCUに移ると、循環器病棟にあった母乳たちもこちらに移動してくるみたいです。

CCUにいる間は、仮泊室に泊まっていたので、仮泊室の冷凍庫で凍らせたものを持っていっていました。

搾乳・直母

循環器病棟と同様に、看護師さんや事務の方から瓶を借りて、外の相談室で搾乳します。
手術直後は、すぐに飲めないので、凍らせる必要があります。

CCUにいる間は、母乳パックに移し替えて、渡していました。(母乳パックは持参しました。)

風邪でお世話になった時

生後1か月になった頃(循環器病等にいた頃)、風邪をひいてしまい、数日間CCUにお世話になったことがありました。

この時は、CCUの中でも、隔離された部屋で、授乳(直母)も循環器病棟と同じようにできました。
CCUは循環器病棟とは違って、その日担当の看護師さんが基本的にずっと部屋にいます。男性の看護師さんが担当だったときは、授乳中は女性の方に変わり、カーテンの外にも「授乳中」とでっかい看板を掛けてくれました。

まとめ

私は、産後別の病院に入院しているときに赤ちゃんだけこども病院へ運ばれ、普通のママさんたちのような授乳指導を受けられないままの退院でした。それでも、「直母で授乳したい」と願い続け、搾乳量をキープ。直母を始めた頃はうまく飲めませんでしたが、看護師さんの助けもあり、手術して退院する生後2ヶ月の頃には、上手に飲めるようになりました(^^)この後、生後5ヶ月の頃には完母になりました。

入院中の搾乳量のキープはとっても大事です!

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