生後10ヶ月。KENさんが入院したのは、5月なのに猛暑日の地点があったとニュースになるほど、よく晴れた暑い日でした。
手術の日が1週間伸び、その間に体重も200g
ほど増え、待ちに待った手術!と言いたいところですが、万が一のことがあったらどうしよう?手術をしなくても、元気にハイハイしたり、伝い歩きしたりできたのに、手術をしたことで命を落としてしまったら?植物状態になってしまったら?病院へ向かう道中、ものすごく心は揺れていました。
今回の手術は・・・
今回の手術は、ラステリ手術という手術です。
これまでの経過
- 生後0日(2.3キロ)
→肺動脈閉鎖兼心室中隔欠損と診断
入院開始 - 生後1ヶ月半(4キロ)
→右腕へ行く大動脈から肺動脈へシャントを建てる
2週間後退院 - 生後6ヶ月(6キロ)
→カテーテルアブレーション - 生後9ヶ月(7キロ)
→術前検査
根治術(ラステリ手術)をするための当初の目標7キロを達成!
なんと7.8キロですヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。 前回姑息術(シャントを入れる手術)のときの体重の倍になってました☆
ラステリ手術とは?
肺動脈閉鎖兼心室中隔欠損やファロー四徴症の子どもなど2心房2心室のある子に対して行われる手術です。
手術によって、心臓の血液循環を、通常の心臓と同じにすることを目的としています。
手術前
↓
手術後
手順としては、基本的に
- シャントを閉じる
- 肺動脈(右室流出路)の形成
- 心室中隔欠損を閉じる
の3ステップ。
手術は心臓の中の手術なので、人工心肺(心臓の代わりとなる機械)を用い、心臓を一時的に止めて行われます。
前回シャントを入れる手術は、人工心肺を使うものの、心臓は止めないで行われた手術でした。
なので、それと比べると、今回がいかに大きな手術か・・・(*>_<*)
前日入院の流れ
1日入院のとき、一通り検査をしているので、今日やることといえば
- 点滴のルートをとる
- 麻酔科の看護師さん、CCUの看護師さんなどとお話
- 執刀医の先生とお話
くらいです。
病棟に入るまで
14時にいつものように外来の受付へ。
午後なので、割と空いていました。
診察券と小児慢性特定疾病の限度額管理表を出して受付を済ませ、次は隣の花畑受付へ。
感染チェックのために体温を測るのですが、体温計が嫌いすぎてうまく測れず、Take5でやっとこ36.8℃。
看護師さんと話をし、身長体重を測って、海受付へ。
すぐに呼ばれて、外来の先生と問診をし、花畑受付へ戻って、入院手続き。
今日は、割とスムーズに行き、15:30には西3循環器病到着!
ピンポーンを押すと、看護師さんが「KENちゃんだ〜」と出てきてくれ、すぐ病室へ!
着替え、点滴のルート確保
ベッドの中をハイハイや伝い歩きでウロウロ。
そして、「大きくなったね〜」と見に来てくれる看護師さんたちにニコニコ☺
お風呂に入り、消毒のあわあわをつけてもらって、シャワーをしたら、病衣にお着替え。
うとうとしてきたところで、点滴のルートを取られ大泣きして、おやすみ☆
その間に、麻酔科の先生やCCUの看護師さんとお話。
起きてからは、靴を履いて、病棟内をお散歩。
しばらく、自由に動けなくなっちゃうからね〜
歩いていると、看護師さんにいっぱい声をかけてもらえて、にっこにこのKEN。
離乳食は今日の分は間に合わなかったので食べられず残念でしたが、ミルクをいっぱいもらいました♡
手術の話
執刀医の先生と手術前日に話をするのですが、話し始めたのが夜7時。終わったのが8時半。2度目なので端折った部分もあったのですが、それでも1時間半、疲れた〜!
執刀医の先生は、昨年8月の手術とは別の先生。
※静岡県立こども病院での小児心臓外科手術では坂本喜三郎先生が有名ですが、最近では手術の執刀医は、別の若い先生が担当するみたいです。もちろん、心臓の中の手術の段階では坂本喜三郎先生が登場し、手術後の説明も坂本先生がしてくださいます。
前回の手術と同じ先生と思っていたので、初めは「えー(~_~;)」って感じでしたが、手術の説明の紙にフリーハンドで描かかれた心臓の絵のあまりの美しさに、この先生なら大丈夫だ!と安心しました(*´∀`)
ラステリ手術の内容と合併症については、別に書きます✾
とりあえず、手術リスクの説明の最後に、「この手術での死亡率は2〜3%です。」って言われて、がーん(# ゚Д゚)でした。
手術の前日入院&手術当日仮泊室に宿泊する際に準備するものについてはこちら↓に書いています。
http://upacoto.com/kahakushitu/