KENが2歳過ぎてから、私もモンテッソーリ教育について勉強し直し、自分で教具を作ってKENにやってもらい、取り組みの様子を見ながら改善するなど、試行錯誤しながら「おうちモンテッソーリ」に取り組んできました。
モンテッソーリ教育について学べば学ぶほど痛感したのは「モンテッソーリ教具を使う=モンテッソーリ教育」ではないということ。
モンテッソーリ教育を家庭で行うために、必ずしも「ピンクタワー」や「円柱差し」といった高額な教具を用意する必要はないんです。
もちろん、正規品は大きさや質感、色、形、重さなど考え抜かれています。でもモンテッソーリ教育についてよく学ばず、とりあえず「ピンクタワーや円柱差しを用意して毎日やらせればモンテッソーリ教育成功!」かというと、それは「失敗」なのかな?と。
なんだか日本のフレーベル倉橋惣三が、日本の「とりあえず恩物使っとけばいいや」的なフレーベル教育を批判した話と似ていますね。
モンテッソーリ教育で大事なのは「教具を使うこと」ではなく、「教具の使用」を通して「子どもたちの自律心を育むこと」、そのために「適切な時期に適切な教具を子どもが選択できるようにすること」なのだと思います。
「自律心」を育むモンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育は「モンテッソーリ教具を使ってすごい能力を開花させる」みたいな「ものありき」に思われがちですが、実は一番大事なのは「自律心を育むこと」です。
モンテッソーリの教室を覗いてみると、まぁなんと静かなこと!教具も整然と並び、先生たちの話し方もとっても穏やか。うぱみ宅とは大違いです(・・;
「教具」を使うときも、子どもたちが自分で使いたいものを棚から大事そうに持ってきて、決まった手順で机や床のマットの上に広げます。気の済むまで教具を使ったあとは、これまた手順通りに片付け、もとの棚のところまで大事そうに持っていって、そおーっと仕舞う。
実際に見てみると「教具」を使っていない時間(準備や片付けの時間)がとても多いように感じます。
家庭だと、ついつい端折りたくなる時間ですね(゜o゜;でも、片付けまでを自分の力でやること、見通しを持って行動することが、「自分の力で考え行動する=自律心」の育成につながるのだそうですよ✿
KENは「片付け」しながら遊んでしまうので、「ものありき」モンテッソーリに近いです。反省・・・。
「片付けたくなる」「片付けやすい」環境を整えてあげることも大切ですね!
自宅でできる!モンテッソーリ教具作成例
モンテッソーリ教具、用意の仕方
メルカリ
「糊貼り」の台紙や形の紙は自分で用意するのが大変なので、メルカリが便利です。
ひゃっきん
ポンポン、小さなピンセット、画用紙、シール、糊など、とりあえず百均で探しました。
おすすめは「メイク用の筆」。短くて本数も多いので、子どもが絵の具遊びをするときにぴったりです。
手芸店・文具店
ビーズ、バックル、紙やすりなど。百均にないものは専門店へ。
自宅にあった不用品を利用
ペットボトルや空き容器、プリンやゼリーのカップも使い方次第です。捨てられない症候群にならない要注意!
考え方を変えれば、自宅でできる
「高級な教具」を買わなくても、自宅でできるモンテッソーリ。「自律心」を育てることを目標に置き、目の前の子どもの姿を自分の目で見て、工夫すること。自宅であれこれやるのは大変ですが、「集中」や「変化」を目の当たりにできるのがとっても嬉しいです。